「夜、ぐっすり眠れていますか?」その腰痛、睡眠中の姿勢が原因かも!
「朝起きると腰がズキッと痛む…」「日中も腰の重さが取れない…」そんなつらい腰痛に悩まされていませんか? そのつらい腰痛、実は毎日の睡眠中の姿勢や使っている寝具、そして無意識のうちにスムーズにできなくなっている「寝返り」が原因かもしれません。
私たちは人生の約3分の1を睡眠に費やしています。この長い時間、無意識にとっている寝姿勢や使っている寝具が、腰に大きな影響を与えていることは想像に難くありません。特に、すでに脊柱管狭窄症などの診断を受けている方にとっては、睡眠の質が症状に大きく影響します。やってはいけない寝方を避け、おすすめの寝方を実践することが、症状改善への第一歩です。
この記事では、長年腰痛に悩む方や、手術を避けたい、睡眠の質を改善したい方に向けて、腰痛と睡眠の基本的な関係から、今日から実践できる正しい寝方、最適な寝具の選び方、そして見落としがちな「寝返り」の重要性について、わかりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、つらい腰痛を和らげ、快適な毎日を取り戻すためのヒント、さらには根本的な体質改善への一歩を踏み出すモチベーションが得られるはずです。

寝ている間に腰痛が悪化?睡眠時の「NG姿勢」と専門家推奨の「正しい姿勢」
睡眠中の姿勢は、私たちが思っている以上に腰に影響を与えています。不適切な姿勢で長時間寝ていると、腰椎(腰の骨)やその周りの筋肉、椎間板に偏った圧力がかかり続け、炎症や痛みを引き起こしたり、既存の症状を悪化させたりする可能性があります。特に起床時に腰痛を感じる方は、睡眠中の姿勢を見直すことが急務と言えるでしょう。
【要注意!】腰痛を悪化させるNG寝姿勢と、脊柱管狭窄症の方が特に避けるべきこと
うつ伏せ寝:腰が反り返った状態になりやすく、腰椎への負担が増大します 。特に脊柱管狭窄症の方は、神経の通り道である脊柱管が狭まり、症状が悪化する可能性が高いのでやってはいけない寝方です 。
不適切な仰向け寝:仰向けで寝る姿勢自体、本来は理想的な姿勢です。しかし、使用しているマットレスが体に適していない場合や、元々反り腰の方は、腰とマットレスの隙間が大きくなりやすく、痛みの原因となることがあります。反り腰の方が楽に寝る方法は、次の「推奨される寝姿勢」で詳しく解説します。

【腰痛改善】腰痛持ち・脊柱管狭窄症の方へ!専門家おすすめの推奨寝姿勢と楽になるコツ
・横向き寝:背中や首の痛みといった脊椎の症状がある方にとって、腰への負担が少ないとされる寝姿勢です。膝を軽く曲げ、背中を少し丸める「胎児のような姿勢」は、脊柱の自然なアライメントを保ちやすく、椎間板への圧力を均等に分散させる効果が期待できます。
楽になるコツ:膝の間にクッションや丸めたタオルを挟むと、骨盤のねじれを防ぎ、さらに腰への負担を軽減できます 。抱き枕の活用もおすすめです 。
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・工夫した仰向け寝:仰向けで寝たい場合は、膝の下にクッションや丸めたバスタオルを入れ、膝を軽く曲げた状態にしましょう 。これにより腰の反り返りを防ぎ、腰椎への負担を和らげることができます。重要なのは、腰とマットレスの間に手のひら一枚分以上の隙間ができないように、クッションの高さや位置を調整することです。
これらの寝姿勢や工夫は、脊柱管狭窄症でどうやって寝るのが良いかお悩みの方におすすめの寝方です。睡眠中の腰部への持続的なストレスを軽減し、結果として朝の痛みやこわばりの予防、さらには脊柱管狭窄症の症状管理にも繋がる可能性があります。
腰痛と深く関係する「寝返り」の重要性
実は、特定の寝姿勢を保つこと以上に、睡眠中の「寝返り」がスムーズに行えるかどうかが、腰痛の予防・改善において非常に重要です。健康な人は一晩に20~30回程度の寝返りを打つと言われています 。
寝返りには、体圧分散、血液循環の促進、筋肉の緊張緩和とこわばり予防、脊椎のアライメント調整、体温調節といった大切な役割があります。
慢性的な腰痛がある人は、この寝返りの回数が少ない傾向にあるという研究結果もあります 。
寝返りが少ないと、腰への負担が増し、朝起きた時の痛みやこわばりの原因となるのです。椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、関節炎など既存の腰痛を持つ個人にとって、寝返りができないことは、すでに過敏になっている構造への長時間の負担を意味します。以前に腰痛がなかった個人でも、寝返りをしないことによる持続的な非対称的負荷と筋肉のこわばりは、最終的に新たな筋骨格系の痛み、特に腰や首・肩の痛みの発症につながる可能性があります。
※寝返りの詳しいメカニズムや、ご自身でできる具体的な改善ストレッチ、寝返りを妨げる要因の深掘りについては、こちらの記事『【深掘り解説】寝返りが腰痛に重要な理由と、スムーズな寝返りのための秘訣』で詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。

眠りの質を左右する!腰痛対策のための「寝具選び」徹底ガイド
寝返りの能力は、個人の身体的能力(筋力、柔軟性、関節の健康状態)と外部環境要因(寝具)との複雑な相互作用によって決まります。今回は寝返りを促進し、腰への負担を軽減するための寝具選びを解説します。
マットレスの硬さ:「硬めが良い」は誤解?腰痛に良いマットレスの選び方と最新研究
「腰痛には硬いマットレスが良い」という話をよく耳にしますが、実はこれは必ずしも正しくありません。医学誌Lancetに掲載された2003年の研究によると、硬すぎるマットレスよりも、中程度の硬さのマットレスの方が、腰痛の軽減や機能障害の改善に効果的であったという報告があります。
柔らかすぎるマットレスは腰が沈み込み、寝姿勢が崩れて寝返りも打ちにくくなります 。逆に硬すぎるマットレスは、腰とマットレスの間に隙間ができやすく、お尻や肩甲骨など体の出っ張った部分に圧力が集中してしまいます 。
大切なのは、適度な反発力で体を均等に支え、自然な寝姿勢(正常立位姿勢をそのまま寝かせた状態)を保てる硬さを選ぶことです 。

敷布団やマットレスの素材と構造:腰痛改善のための体圧分散と寝返りのしやすさが鍵
マットレス選びでは、硬さだけでなく素材や構造も重要です。
- 体圧分散性:腰への負担を軽減するためには、体圧を一点に集中させず、広範囲に分散させることが大切です 。ポケットコイルマットレスや高反発ウレタンフォームのマットレスは、体圧分散性に優れていると言われています 。
- 寝返りのしやすさ:適度な反発力があり、体が沈み込みすぎないマットレスは、スムーズな寝返りをサポートします 。脊柱管狭窄症の方は、特に寝返りのしやすさを重視しましょう 。
- 厚さ:一般的に8cm以上の厚みがあるものが、底つき感を防ぎ、体をしっかり支えるために推奨されます 。
- 通気性:睡眠中の汗による蒸れを防ぎ、快適な睡眠環境を保つためには、通気性の良い素材を選ぶこともポイントです 。
マットレスだけでなく、敷布団をお使いの方も、体圧分散性、適度な硬さ(沈み込みすぎない、硬すぎない)、寝返りのしやすさを重視しましょう。厚みは底つき感のないものを選ぶのがポイントです。
枕の選び方:首から腰への負担を軽減する腰痛対策 枕のポイント
枕の高さや形状も、腰痛に影響を与えることがあります。高すぎる枕や低すぎる枕は、首や肩に負担をかけるだけでなく、背骨全体のバランスを崩し、結果的に腰にもストレスを与えてしまうのです 。 理想的なのは、仰向けでも横向きでも、首の自然なカーブを保ち、リラックスできる高さの枕です 。横向きで寝る場合は、肩幅を考慮し、首とマットレスの間に隙間ができない程度の高さが必要です。寝具は使い続けると、へたれるなどで、合わなくなることもあるので定期的に自分の体格に合ってるか見直して調整しましょう。
表:腰痛・脊柱管狭窄症の方のための寝具選びチェックポイント
特徴 | 一般的な腰痛の方へ | 脊柱管狭窄症の方への注意点 | 理由・解説 |
マットレスの硬さ | 中程度 | 柔らかすぎは避ける | 沈み込みを防ぎ自然なカーブを保つ、寝返りを妨げない |
マットレスの素材 | 体圧分散性に優れるもの (例: ポケットコイル、高反発ウレタン) | 通気性が良いもの | 均等な支え、蒸れを防ぐ |
マットレスの厚さ | 8cm以上 | 底付きを防ぎ、十分なサポート力 | |
枕の高さ | 首の自然なカーブを支える高さ | 首肩への負担が腰にも影響するため | |
寝具の状態 | へたっていないか確認 | 5年以上経過していたら買い替えも検討 | 経年劣化によりサポート力が低下するため |
この表は、寝具選びにおける重要なポイントをまとめたものです。自身の現在の寝具と比較し、改善点を見つけるための参考にしてください。適切な寝具を選ぶことは、睡眠の質を高め、腰痛の軽減に繋がる重要なステップです。
その場しのぎのケアから卒業!「脳内矯正®」で目指す、関節の経年変化を最小限にする体づくり
なぜ「正しい寝方」や「良い寝具」だけでは不十分なのか?
ここまで、正しい寝姿勢や寝具選び、睡眠の質を高める方法についてお伝えしてきました。これらは腰痛の症状緩和や悪化予防に非常に有効な手段です。しかし、これらは主に対症療法、つまり現れている症状を抑えるためのアプローチと言えます。
「なぜ、そもそも腰痛が起きてしまうのか?」「なぜ、脊柱管狭窄症のような状態になってしまうのか?」といった根本的な原因にまで踏み込まなければ、一時的に痛みが和らいでも、再発を繰り返したり、他の関節にまで問題が広がったりする可能性があります。
私たちの体は、脳からの指令によってコントロールされています。しかし、長年の生活習慣や体の使い方の癖、過去の怪我、精神的なストレスなどによって、この脳と体の連携システムにエラーが生じ、無意識のうちに特定の関節に負担をかける動きや姿勢が常態化してしまうことがあります。これが、関節の変形や慢性的な痛みを引き起こす土壌となるのです。

中村接骨院の「脳内矯正®」とは?
当院の「脳内矯正®」は、まさにこの脳と体の神経ネットワークに直接アプローチし、体の使い方やバランスを根本から最適化することを目指す独自の施術法です。単に歪んだ骨格を整えるだけでなく、体が本来持っている効率的で負担の少ない正しい動きのパターンを「脳に再学習させる」ことを重視しています。
このプロセスを通じて、関節への不必要な負担を日常的に最小限に抑え、加齢に伴う関節の変化(経年変化)の進行をできるだけ緩やかにし、長期的に健康で活動的な体を維持することを目指します。つまり、「脳内矯正®」は、メスを使わない、体に優しいアプローチで、手術なしでの腰痛改善と再発予防を目指した最新の治療法です。
「脳内矯正®」の施術「カチッとハマる®」をやった方のビフォーアフター動画はこちらです。
「脳内矯正®」で期待できること:未来の自分のために
「脳内矯正®」を受けることで期待できるのは、単に現在の痛みが楽になることだけではありません。根本的な体の使い方が改善されることで、
- 意識しなくても自然と良い姿勢が保てるようになる
- 体が軽く感じられ、以前よりもスムーズに動けるようになる
- 痛みが再発しにくい体質へと変化していく
- 将来起こりうる他の関節トラブルの予防に繋がる
といった、日常生活全体の質の向上が見込めます。関節の経年変化は誰にでも起こりうることですが、その進行をできるだけ緩やかにし、可能な限り長く、自分の力で元気に活動できる体づくりを目指すこと。それが国際特許を取得済みの「脳内矯正®」が提供したい本質的な価値です。
もしあなたが、今の痛みを何とかしたいという思いに加え、将来の健康も見据えた根本的な体の改善を目指したいとお考えなら、ぜひ一度、東京都の日暮里駅すぐにある中村接骨院にご相談ください。実際、手術を検討するほど辛い腰痛、何をやっても改善しなかった腰痛が改善できたと驚く方々が多くいらっしゃいます。
まとめ:今日から始める「腰に優しい睡眠習慣」で、快適な毎日を!
つらい腰痛と睡眠の関係、そしてその対策について詳しく解説してきました。
- 寝姿勢:腰痛が辛いときは、横向きで膝を曲げる、または仰向けで膝の下にクッションを入れるのがおすすめです。
- 寝返り:スムーズな寝返りは非常に重要です。体幹の筋力や柔軟性を保ち、寝返りしやすい環境を整えましょう。
- 寝具:マットレスは中程度の硬さで体圧分散性と寝返りのしやすさを重視し、枕は首の自然なカーブを保てるものを選びましょう。
- 睡眠時間と質:7時間程度の睡眠時間を確保し、質の高い睡眠を心がけましょう。
これらのポイントを参考に、今日からできることから少しずつ睡眠習慣を見直してみてください。そして、これらのセルフケアと並行して、体の歪みや使い方から根本的に見直したい方は、中村接骨院の「脳内矯正®」もご検討ください。快適な睡眠と、痛みのない毎日を取り戻しましょう。
執筆者情報・中村接骨院について
中村接骨院 中村薬 漢方堂
東京都荒川区西日暮里2-51-1オーベルアーバンツ日暮里1F
電話番号: 03-5811-6337 (平日9:00-19:00)
予約方法:電話/WEB予約/LINEからの予約(オンライン診察も対応可能です)
関連情報
◆脳内矯正®についてのプレスリリース
https://prtimes.jp/story/detail/bDzpD3uv5Px
◆脊柱管狭窄症の改善例コラム
https://mbp-japan.com/tokyo/kaokarada/column/5173454
https://mbp-japan.com/tokyo/kaokarada/column/5169962
◆近著『悪い姿勢は天井を見つめて治しなさい』の開発ストーリー
https://prtimes.jp/story/detail/Bq4e3quL2Zb
◆中村弘志のInstagram(ぜひフォローください!)
https://instagram.com/beauty.healthy.kaokarada?r=nametag
◆中村弘志のLINE講座
中村弘志プロフィール

中村接骨院 中村薬 漢方堂の代表。子供のころから武道と気功、整体を習得。妹が脊髄損傷し、「一生、車イスだ」と宣言されたことから、「医者が治せないなら、兄の私が治す」と、それまで勤めていた会社を辞め、気功や整体の知識・技術を生かし、妹の治療に専念。その試行錯誤のなかで独自の治療法を生み出し、妹の症状が歩けるまで改善。(現在、2男2女の母となっている)これを機に柔道整復師の国家資格を取得し、接骨院を開業。オリジナルの体操指導やツボ治療などにより、「姿勢が良くなった」「からだの痛みがなくなった」「肌がきれいになった」など、その効果が評判となっている。治療理論で特許意匠などを20以上取得し、テレビや雑誌などのメディアでも活躍。一般社団法人 国際特許医学協会 代表理事ミスユニバース、ミスアースジャパンといったミスコンでの認定講師も歴任。
参考文献
Effect of firmness of mattress on chronic non-specific low-back pain: randomised, double-blind, controlled, multicentre trial
DOI: 10.1016/S0140-6736(03)14792-7
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14630439